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家づくりと「考えること」

木の注文住宅を100棟以上建ててきた「創建工房代表の松藤慎二郎氏に聞く! マイホームを考え始めたばかりのママに、家づくりの極意をお伝えする“成功するための家づくり講座”。興味を持った方は、創建工房が主催する『家づくり 寺子屋(全5回)』にもご参加してみてくださいね。

その「自分の考え」、本当に「自分で考え」ていますか?

理想のマイホームを創りたい!と私たちにご相談くださるお客様と日々お話しするなか、いつも思うことがあります。それは、”自分の考え”というものを、実はよくわかっていらっしゃらないのではないか?ということです。ん?それってどういうこと?と思われた皆さんに、今回は(少し哲学的になってしまうかもしれませんが)家づくりをするうえで「考えること」とは何か?ということをお伝えしていきたいと思います。
 私が前述のような思いに至った理由。それは、最初にお話しされていた「自分の考え」が、プロのアドバイスを受け、様々な可能性に気づくことで180度変わってしまうお客さまが多い、という現実があるからです。もちろん、良い意味では私たちプロの話に耳を傾け、理解し、素直に受け入れてくださっている、ということかもしれません。しかし、別の角度から見てみると、「その前にあった “自分の考え”は、そんな簡単にブレてしまう程度のものだったのだろうか・・・」と、勝手ながら心配になってしまうのです。

その親のジャッジは、子どもの将来に影響する!?

 「そういう考えに至った根拠は何でしょうか?」そんな質問を投げかけてみたとき、大抵返ってくるのは「検索サイトで出た結果だから」「比較サイトで見つけたから」「口コミサイトのレビューでよかったから」「誰かのブログに載っていたから」といった答え。もちろん、さまざまな意見を採り入れることは良いと思います。飲食店やファッショングッズなど消費するものであればそれもアリでしょう。しかし、検索サイトによる「人の意見」で動き、ジャッジする・・・我が家を、そのノリで創ってしまってもよいのでしょうか?
 インターネット上の誰かに背中を押してもらった判断。家づくりにおいて、その親のジャッジは、子どもに影響を与えると言っても過言ではありません。子どもを取り巻く住環境は、健康面、家族間コミュニケーション、運動量、発想力といった将来の成長にかかわるものの礎ともなります。つまり、家とは、家族の人生そのものに影響を与えるとても重要なものなのです。

自分=オリジナル。それが「考える」の原点

 ひとつとして同じ家族が存在しないということは、本来であれば全く同じニーズをもつ住宅はないはず。つまり、比較サイトや口コミの意見は、あくまでその人の意見であり、あなた自身に100%当てはまるものはないはずです。その他人の意見をかき集めた情報を、いわばスクラップブック化することは、はたして「自分の考え」なのでしょうか?情報収集しただけで、「考えたつもり」になってはいないでしょうか?今は、いろんな自由があり、いろんな選択肢があります。だからこそ、きちんと自分で考え、選択していかなければならないと思うのです。

 「自分の考え」により始まる家づくり。それは、夫と妻、そしてプロである私たちとのまさに価値観のぶつかり合いです。しかし、家づくりとは本来そうして熱く、真剣に熟考しなければならいことだと思うのです。
使い古されたベタな言葉だとは思いますが、やはり一生に一度の大きな買い物。ぜひ、今一度自身を見つめ直し、真剣に考えて取り組んでいただきたい、と切に願っています。

大工としてたくさんの現場に携わった後、2000年に兄と「松藤住建」を設立。「子の代、孫の代まで住み継ぐことができる、21世紀の民家を作る」と決意をして2007年に独立。現在の「縁 創建工房」を立ち上げる。細部までこだわった、自然素材の家づくりが口コミで評判となり、住宅専門誌等でも多数紹介されている。

縁 創建工房
 ■住所/寝屋川市萱島東3-18-8 
 ■営業時間/9:00~19:00
 ■定休日/毎週水曜日

http://www.sokenkobo-en.co.jp/
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