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スマホと子どものかかわり方|ともに育つ・育む!

今やスマホは育児にも欠かせない存在。 子どもに依存させず、うまく活用するために、親ができること、注意すべきことを 明治大学教授で上級教育カウンセラーの諸富祥彦教授にお聞きしました。

使い始める前に使用時間やスマホを使う場面を決めておく

スマホは育児にも便利なツールです。使い方次第では、知能の発達にも良い効果があると考えられています。しかし、長時間スマホを見続けると、脳にマイナスの影響があるという研究結果も報告されています。まず「10分だけ」「30分まで」「1時間まで」と、年齢などに応じて時間の制限を設けておきましょう。幼児の場合は10~30分以内が理想です。
ルールを決めるときは「がんばって幼稚園に行ったから、帰ったら30分だけ使っていいよ」など、何かのごほうびとして意識づけを行うのがオススメです。また、だらだらと使わせるのはやめましょう。「ママが食事の支度をしている間」など、「〇〇のときはOK」というように、場面を限定して使うのも良いでしょう。ママに余裕があるときは、膝の上に座らせて、一緒に動画を見ながらスキンシップを取るようにすると、スマホは「ママとの関係を楽しむ道具」としての認識が生まれます。いずれにせよ、スマホを見る時間が長くなりすぎないようにすることが大事です。

育児における理想的なスマホの活用法とは?

例えば電車やレストランなど、「今、子どもに騒がれたら困る」といった場面で活用するのが効果的です。大声で「〇〇しちゃだめでしょ!」と怒鳴ってしまうと、ママやパパのストレスが大きくなります。スマホで子どもが静かになってくれるなら、怒らずに済みます。ストレスをためないためのアイテムとして上手に使いましょう。
また、お子さまに見せるチャンネルは、目的に応じて使い分けましょう。子どもに静かにしてほしい場所では、アニメなどの動画を。知的能力を伸ばすためには、知育アプリがオススメです。

子ども主体で決めたルールをきちんと守らせることでスマホ依存を防ぐ

子どもがスマホをだらだら使っているときに無理やり取り上げるようなことをすると、依存気味になっている子どもは親に暴力をふるってでもスマホを取り返そうとします。これがきっかけで、親子関係がどんどん悪化していき、何年も険悪な状態が続くことにもなりかねません。大切なのは、自分の時間を自分でコントロールできるように子どもを育てることです。その一貫として、スマホの使い方を学ばせましょう。使い始めた後に文句を言ってもトラブルになりがちです。スマホを使う前に子どもが中心となって、親子で一緒にルールを決め、それを守れるようにママが応援しましょう。ルールは紙に書いて目に見える場所に貼っておくと良いでしょう。自分を守るためにどういうルールが必要なのかを「子どもが自分で考える」という行為が大切なのです。

親のスマホ依存が子どもとの信頼関係に影響

子どもにばかり目が行きがちですが、親の使い方も見直してみましょう。親がスマホ依存になってしまうと、子どもと触れ合う時間が減少し、愛着感情がわきにくくなります。親にかまってもらえない子どもは、人にどう思われるかを気にするなど、人との関係に信頼感を持てず、情緒が不安定になりがちです。食事中にスマホばかり見てしまっていたり、子どもとの会話よりもスマホが気になってしまったりする方は要注意です。スマホ使用のルールを、子どもだけではなく親も決めてみてはいかがでしょうか。

幼児でも起こりうるスマホトラブルとは?

子どもとスマホについて考えるときに頭をよぎるのが、スマホによるトラブルです。中学生や高校生でいちばん多いのは、SNSを通じての人間関係のトラブルです。特に、友だち同士のいじめや仲間はずれの大半がSNS上で行われます。下着姿や裸の写真などを彼氏に拡散されたといった事件も絶えません。高校2年生以上になれば、価値観の違いを認め合えるようになり、SNS上での人間関係も自分で判断できるようになっていくでしょう。
幼児の場合は、ショッキングな映像に行きつかないように、親が気を配ることが大事です。子どもは無意識のうちにスマホを操作してしまい、思いもよらないサイトにつながってしまうこともあります。目を離してしまったり、動画を見せっぱなしにしたりしないように気を付けましょう。

子供(0歳~9歳)のインターネットの利用内容 【スマートフォン】

さまざまなコンテンツを組み合わせて、スマホを子育てのツールとして上手に活用しましょう

教えてくれたのは… 

明治大学
教授 諸富 祥彦 さん

上級教育カウンセラー、臨床心理士、学会認定カウンセラーなどの資格を持つ。スクールカウンセラーとしての活動歴も長く、『男の子の育て方』(PHP文庫)『女の子の育て方』(PHP文庫)をはじめ、著書も多数。

諸富祥彦のホームページ

諸富祥彦のホームページ
諸富祥彦のホームページ。明治大学文学部教授、学びを気づきの心理学研究会「アウエアネス」主宰。日本トランスパーソナル学会会長、教師を支える会会長
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この記事を書いた人

まみたん編集部

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