Myエリア設定

保存

遊んで伸ばす! 子どもの幼児教育|ともに育つ・育む

スポンジのように色々なことを吸収する幼児期。 新しいことをたくさん体験して、 子どもの能力を伸ばしてあげたいですよね。 今注目の「幼児教育」について奥薗みどり先生にお伺いしました。

幼児教育の目的とは

幼児教育は、予測不可能といわれる現代で、たくましく心豊かに生きる基礎を培うと考えられています。幼児教育の考え方には次の3つの柱があります。
①幼児が自ら考え行動する、幼児の「やりたい」「やってみたい」を大切にした活動であること。
②幼児期にふさわしい遊び、環境を通して学びの芽生えを育むこと。
③心身の様々な能力が総合的に育まれること。何かの能力を取り出して育むのではなく、様々な力が絡まりあって育まれること。

幼児教育と早期教育の違いとは

幼児教育は、幼児期にふさわしい遊びが主体となっています。遊びや環境を通して総合的な指導を行います。それに対して早期教育は、何かひとつの能力を取り出し、引き出して育む教育と考えられています。乱暴な例えかもしれませんが、幼児教育が幼児期に欠かせない栄養のバランスが取れた「主食」だとすると、早期教育は特定の栄養を補給する「栄養剤」のようなものではないかと思います。主食である幼児教育のしっかりとした基盤があってこそ、健康でバランスの取れた発達が望めるのではないでしょうか。

幼児期に英語(英会話)を学ぶことは必要?

私自身は、幼児の英語教育にはあまり意味がないように思います。海外で生活している、家族で外国にルーツのある人がいるなどの場合は別ですが、日常の生活や遊びを通して、まずは母国語としての日本語でのコミュニケーションを習得していくこと、それをしっかり支えることが大切だと考えるからです。ただ、幼児期に英語に触れる、外国の人や文化に親しみを持つことはとても良いことだと思います。ご家庭で保護者の方も一緒に英語の手遊びを楽しんだり、幼稚園・保育園で外国の人と遊んだり、外国の文化に興味・関心を持つ経験をしたりすることも大切です。幼児の興味・関心から、その後の勉強に対する意欲につながるように英語や外国の文化に親しむ活動は取り入れるべきだと思います。

子どもの思いや興味がどこにあるのかを教えて

4、5歳の場合は、日頃から思いを言葉にして伝え合える関係を築くことが大切です。子どもがやりたいことを見つけたら、その気持ちに寄り添い、子どもが頑張っていること、頑張ろうとしていることを温かく見守ってあげてください。そして、できる・できないにこだわらず、「やったね」「すごい」「こんなことも頑張っているんだね」と肯定的な言葉で認め、励ましましょう。親が子どもの安心できる基地となることが、子どものやる気を高め、自分のやりたいことをすすんで見つけることにつながります。
3歳頃までは、色々な経験をさせてあげたいという思いから、幼児教室などの習い事を検討される方も多いと思います。しかし、日常の何気ない親子の関わりの中にも、学びの「種」がたくさんあります。子どもが何に喜び楽しんでいるかを感じ、見守ったり一緒にやってみたりすることで意欲や自信が生まれ、これが学びの芽生えにつながるのではないかと思います。乳幼児期には、親子の日常の関わりを大事にしていきたいものです。

一番大切なのは「子どもを信じること」

必ずどの子どもも「伸びようとする力」を秘めています。大人はその力を信じてあげてください。そして、子どもの心のよりどころとなるように、子どもの育ちを理解し、見守り、認め励まし、じっくりと待ってあげてください。また、子どもを取り巻く大人(親、親せき、保育所、幼稚園・こども園の先生、近隣の子育て支援施設の人など)が連携を取り、一人で子育てをすることを頑張りすぎないようにしてくださいね。

家庭での遊び方や過ごし方

※文部科学省HP「幼児教育について」より作成

教えてくれたのは… 

大阪大谷大学 教育学部特任教授 奥薗 みどり さん
大阪市立幼稚園教諭、園長として37年間勤務。元大阪府国公立幼稚園こども園長会会長。令和2年4月より現職。

19 件

この記事を書いた人

まみたん編集部

Recommended