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子どもの成長と 親の関わり方|ともに育つ・育む

成長著しい乳幼児期。 親は子どもにどのように関わり、 それは子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。 親の関わり方について大切にしたいポイントを 家庭教育専門家の田宮先生に伺いました。

乳児期に大切にしたいのは基本的信頼感を育むこと

まだ話せない赤ちゃんも、親の声やトーン、表情などで、自分が親から受け入れられているか、そうでないかを感じ取っています。そのため、赤ちゃんの要求にはきちんと応え、話し言葉(喃語〈なんご〉)にも反応してあげましょう。赤ちゃんが泣く理由には、おむつやミルクなどの生理的な要求と、寂しさや不安などの情緒的な要因があります。泣き出したら抱っこをして話しかけてあげましょう。もし泣き止まなくても、赤ちゃんは泣くのが仕事と思って、見守ってあげてください。話しかけたり、抱っこしたりして関わる中で、基本的信頼感が育まれます。人見知りや場所見知りが出てきたら、知恵が発達して、親子の絆が形成されてきた証拠です。聞きなれた親の声で話しかけ、抱きしめてあげれば子どもは安心します。

イヤイヤ・反抗期はできるだけ要望を受け入れて

2~3歳頃は「イヤイヤ期」や「魔の2歳児」といわれ、ママやパパが一番手を焼く時期です。この時期の反抗は、自我が芽生え、健やかに成長している証。親は、子どもが危険を伴うことと、他の人を傷つけること以外は、できるだけ子どもの要望を受け入れてあげましょう。イヤイヤが始まった時は、状況や環境を変えたり、他のもので気をそらせたりするのも手。「今はこういう時期」「いずれ治まる」と考え、できるだけおおらかに対応しましょう。

2~3歳の頃の子育ては、親が孤立しないように

2歳を過ぎると、親の言葉を理解しはじめ、コミュニケーションも取れます。親子の信頼関係が築かれていれば、忙しい時は「ママは今、手が離せないから」と事情を話せば、子どもは待っておくこともできるでしょう。それには、日頃から正しく甘えを受けとめ、親自身が他人の立場に立った言動を子どもに見せることが大切です。また身体機能が発達し、行動範囲も広がり、意思表示もはっきりしてきます。しかし、まだまだ危険の認識は浅く、親としては子育てが大変と疲弊する時期でもあります。パートナー、祖父母、ママ友など、協力を得られる人間関係を作っておくことも必要でしょう。決して、「子育て」が孤立しないように心がけましょう。

「なぜ?」「どうして?」には一緒に考える姿勢を見せて

子どもの質問には、親が返答に困るようなものも多いでしょう。そのような場合は、「○○ちゃんは、どうしてだと思う?」と聞き返したり、「お母さんも分からないから、図書館へ行って一緒に調べよう」などと返してあげるのがよいでしょう。また、子どもの質問には隠された意図や気持ちが含まれていることもあります。例えば、「どうして赤ちゃんは生まれてくるの?」という質問は、生物学的、医学的、性的なことを知りたくて尋ねているのではなく、弟や妹が欲しいという気持ちが隠されている場合があります。

すべての年齢において大切なのは「自己肯定感を高める」関わり方

もし子どもの成長が「他の子と違うな」と感じても、焦ったり、悩んだりせず、見守りましょう。ただし、発達に関して何らかの問題があった場合は、早期対応・早期支援が大切であるということも念頭に入れておいてください。気になることがあれば、一人で悩むのではなく、専門医を訪れましょう。その際は、子どもの普段の様子をメモしておき、 受診時に伝えるとよいでしょう。年齢、性別、性格を問わず、親が子どもに対する関わり方で一番大切にしたいのは、“自己肯定感を高める関わり”をすること。それは、子どもの良い所も悪い所も、全て無条件で受容することです。簡単なことではありませんが、子育ては親も成長させてもらえる良い機会です。自分が悪い時は子どもに「ごめんね」と謝り、親も完全ではないことを見せながら一緒に成長していければよいですね。

赤ちゃんの泣きへの対処法

厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない―泣きへの理解と対処のために―」より作成

教えてくれたのは… 

家庭教育専門家 All About子育てガイド 田宮由美 先生

日本子育て学会所属。小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の資格を持ち、これまで幼児教室、幼稚園、小学校での勤務、公的ボランティアを経て、現在は執筆、講演を中心に活動中。著書に「子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方」(KADOKAWA出版)がある。

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この記事を書いた人

まみたん編集部

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