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子どもの叱り方|ともに育つ・育む

子どもの叱り方に悩みはつきもの。 親も子どもも成長できる、上手な叱り方はあるのでしょうか。 日下紀子先生に伺いました。

「なぜ叱られているか」を 伝えることが大切

叱られると落ち込んでずっと引きずってしまう子、叱られてもへっちゃらな子、平気なように見せているけれど恥ずかしくて認められない子、意外と傷ついている子など、子どものタイプはさまざま。大切なのは子どもが「なぜ叱られているのか」を理解できるように伝えることです。個人差もありますが、2歳頃になると何をしたら叱られるのかがわかるようになってきます。ただ、「なぜ」叱られるのかという理由がわかるようになるのは3~4歳頃から。子どもの性格に合わせて態度や口調を変えながら、「あなたにとても大切なことを伝えているのよ」と、わかりやすくはっきりメッセージを伝えましょう。

いくら叱っても同じことを繰り返してしまう…

叱られたくないし、してはいけないとわかっているけれどしてしまう原因には、親の関心や注目を集めようとしていることがあります。例えば、弟や妹が産まれて上の子が赤ちゃん返りをしてしまうのはよくあること。そんなときは思いをしっかり受け止めてあげないと同じことを繰り返してしまうでしょう。また、注意してもすぐに忘れる、不注意が起こりやすい、自分の感情や衝動をコントロールできないなど、その子なりの理由や特性もあります。それを理解してそれぞれの子どもに応じた対応が必要になります。

感情的にならないように思いを伝えることが大切

クールダウンの方法として、よく「1~10の数字を心の中で数えてみましょう」ということが言われます。別の部屋にいく、トイレに行く、答えないなど、ご家庭に合った方法がそれぞれにあるのではないでしょうか。少しの間であれば、子どもも待つことができるだろうし、親が感情的にならないように努力をしていることは、いずれ子どもにもわかると思います。親自身がクールダウンのレパートリーをいくつも持っておくことは大切。自分ができそうなものを取り入れてみてはいかがでしょうか。

「叱らない子育て」のために親が心掛けたいことは?

叱る前に、なぜ叱ろうとしているのかを考えてみましょう。何かをする前に、大切なことを繰り返し話しておくなど、前もって対処できることもあります。また、なぜその行動をとったのかを理解するために、まず「どうしてそんなことをしたのか」を優しく(ここが難しいところですが)、子どもに尋ねてみてください。子どもはうまく答えられないかもしれませんが、その状況を大人が少しでも知ることができれば何か気づきがあるかもしれません。大人が理解しようとしてくれることが伝わることで、子どもも理由を考えることができます。幼いうちは、なんでかな?と一緒に考えてみるのも良いかもしれません。わからないだろうからといって伝えないのではなく、いけないことはいけないと伝えましょう。それから叱っても遅くはありません。間違ったときは親も謝ること。正しい善い見本を見せてあげることで子どももそれを取り入れることができます。

罪悪感を持つことなく親子で成長できる叱り方を

「また叱ってしまった」と落ち込んでしまうこともありますよね。罪悪感をなくすのは難しいかもしれませんが、叱りすぎてしまったら素直に「叱りすぎてしまったね」と謝ることも必要ではないでしょうか。子どもの成長につながる叱り方とは、子どもが自分で状況を判断し、何が良くて何が悪いのかを判断する力を養うこと。そのためには、感情的にならないことと、そのときの感情でOKだったりダメだったりしないように一貫性を保つことが大切です。子どもが我慢できずに癇癪を抑えられないときには、静かにはっきりと「だめです」と伝えることも必要。子ども自身が抑えられない癇癪を大人がしっかりと治めてあげることで、子どもは安心でき、その体験の積み重ねによって自分でもコントロールできるように成長していくと思います。

こんなときどうする? 子どもへの声かけ〈例〉

子どもを叱る前に他の方法がないかも考えてみよう。

厚生労働省「体罰等によらない子育てを広げよう!」より作成

教えてくれたのは… 

ノートルダム清心女子大学 人間生活学部 児童学科 准教授、
谷町こどもセンター顧問 日下 紀子 先生

臨床心理士・公認心理師。谷町こどもセンターにて心理相談・心理療法による子育て支援を行う。ノートルダム清心女子大学准教授として、保育士や教員を目指す学生に向けた教育相談や心理的支援の授業を行う。

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この記事を書いた人

まみたん編集部

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