知りたい!聞きたい! 入園・入学特集|入園・入学までに親が教えておきたいこと
子どもたちが幼稚園や小学校で不安を感じないためにも、 入園・入学までに身に付けておきたいことがいっぱい! 新生活を楽しむために、今からサポートできることを紹介します。
入園までにしておきたいこと
新入園を迎える家庭では、春が待ち遠しいことだと思います。子どもが園生活をスムーズに
送るため、基本的な生活習慣などが身に付くように自宅で練習しておきましょう。
①トイレトレーニング

生まれ月によって状況は異なりますが、失敗したときは決して怒らず「大丈夫、次はうまくいくから」と優しく声をかけましょう。子どもの好きなキャラクターを飾るなど、トイレを楽しい場所にする工夫を心がけるといいですね。
②靴や衣服の着脱

園ではスモックを着たり、体操服に着替えたりします。衣服の着脱を一人でできるように促していきましょう。ボタンの大きなパジャマなどで練習を始めてみてください。靴も右と左を間違えずに履けるようにしておきましょう。
③スプーンやお箸で食事をする

お子さまが一人で食事をする練習も大切です。スプーンやお箸の使い方はもちろん、お弁当箱やお箸・スプーンが入ったケースの蓋を開けたり、水筒のお茶を飲んだりする練習も、忘れずにやっておきましょう。
④規則正しい生活リズムをつける

園には決まった時間に登園しなければなりません。早寝早起きをする、朝食後は排便をするなど、生活リズムを整えましょう。食事や入浴・就寝などの時間を決めておくことで、規則正しい生活が習慣化しやすくなります。
⑤あいさつをする

あいさつは、人間関係を築くための基盤なので、集団生活に入る前に身に付けておきたいことです。ママやパパが率先して「おはよう」「いただきます」などを言ったり、絵本などで教えたりしてみましょう。
⑥自分の意思を言葉で伝える
何か困ったことがあったとき、便意や尿意を感じたときなど、自分の意思を言葉にして伝えられるようにしておくことが大切です。日頃から親が落ち着いて子どもの話を聞くなどして、話す力・伝える力を育みましょう。
⑦自分の名前を言う、読む
自分の名前をハッキリと言えるように練習しておきましょう。集団生活になると、皆が同じようなものを持っています。自分と友達のものの区別ができるよう、自分の名前を読めるようにしておくと安心です。
入学までにしておきたいこと
小学校入学後は、子どもだけでの登下校や授業など新たな習慣が増えます。あいさつや基本的な
生活習慣を確立するよう促すと同時に、改めて教えておきたいことを紹介します。
①通学路の確認

小学校の登下校は基本、子どもだけで行います。入学前に通学路を親子で一緒に歩いてみましょう。信号機や危険な場所のチェック、注意が必要な歩道など、実際に登下校する時間帯に確認しておくとよいでしょう。
②防犯ブザーの使い方

防犯ブザーを持っていても、使うことに慣れていなければ、いざというときに役に立ちません。とっさの判断で手にできるところに付け、使い方も練習しておくことは、子どもが自分の身を守るために大切なことです。
③和式トイレの使い方

現在は洋式トイレもかなり普及してきていますが、小学校では和式トイレも多くあります。駅やショッピングモールなどにある和式トイレで、実際にしゃがみ方や向きなど、あらかじめ使い方を練習しておくと安心です。
④ひらがなの読み書き

自分の名前を書くことはもちろん、ひらがなを読めるだけではなく、できれば書けるようにしておきたいですね。友達の名前や各教室の名称など文字が読めることでよりスムーズに小学校生活を送ることができます。
⑤持ち物の整理整頓

教科書やノート、文具などの道具を自分で管理できるよう整理整頓の練習をしておきましょう。ものの場所が把握しやすく、忘れ物防止にも繋がります。日頃から使ったものは元の場所に戻す習慣をつけておくとよいでしょう。
子どもの自主性を引き出すための工夫
自分で準備できる環境づくり
着替えやハンカチなどは、子どもが取り扱いやすい場所に置きましょう。また宿題に取り組みやすいように教科書やランドセルの場所を決めて、学校の時間割も一緒に置き、毎日の身支度や準備を習慣化していきましょう。
持ち物リストの作成
持ち物リストを作成し、目につきやすい場所に貼りましょう。曜日別にすると、体操服や絵の具など、授業に合わせて持っていく物もリスト化できます。自らチェックすることで、忘れ物をなくす意識が高まります。
アナログ時計の活用

毎朝のタイムスケジュールを親子で考えましょう。アナログ時計は過ぎた時間、残りの時間を可視化でき、針が指す数字を見て「〇時までに着替えてしまおうね」など声をかけると、自ら考えて行動する習慣が身に付きます。
教えてくれたのは・・・

家庭教育研究家
田宮由美先生
家庭教育協会「子育ち親育ち」代表。AllAbout子育てガイド、幼稚園・小学校勤務、幼児教室運営、公的ボランティアなどで5000組以上の親子に関わる。現在は、メディア執筆講演を中心に、TV、ラジオなど幅広く活動中。著書「比べない子育て」他。