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子どもの“なぜなぜ期”の親の答え方|ともに育つ・育む

“イヤイヤ期”が落ち着いたと思ったら、今度は「なんで?」「どうして?」と質問の嵐! “なぜなぜ期”との上手な付き合い方を子どもの心理に詳しい佐藤先生に伺いました。

なぜなぜ期はいつ頃?なぜなぜ期がない子もいるの?

なぜなぜ期は3才前後でよく見られますが、その後の続き方には個人差があります。物事への探求心が強い子は、大きくなっても「どうしてなのか」という問いを繰り返しながら成長していきます。また、もともと「どうして」が多い子もいれば、少ない子もいるので、あまり質問してこないからと言って心配することはありません。ただ、「どうして」と聞いていたのに、相手をしてもらえないから全然聞かなくなってしまった、という「なぜなぜ期がない状態」は避けたいところ。聞いてきてもスルーされてしまうことが繰り返されたり、「そんなことどうでもいいでしょ」「うるさいわね」のように質問すること自体を拒絶されたりしてしまうと、やはり知識を得られないだけでなく、聞いても無駄だという解釈につながりかねません。
すべてに答えるのはもちろん無理だと思いますが、できる範囲で答えてあげると、その子の成長につながります。

質問をその場で答えられない時や、 忙しい時の対応法は?

例えば、買い物から帰り、バタバタと洗濯物を取り込んで夕食の準備にとりかかっている時に、「なんでお星さまは光るの?どうして昼間に月が見えるの?」と質問攻め。これに対して、その場で100%答えるのは無理があります。「お星さまが光る理由ね。わかった、また後で一緒に調べてみようね」と約束するのはいかがでしょうか。答えられないことをマイナスと考えず、答えてあげたらプラスになるという発想でいる方が、親も負担を感じずに快く質問を受けられると思います。

答えに詰まるような質問の場合、自分なりの答えや質問で返してもいい?

「星はどうして光っているの?」のような科学的に根拠が明らかな質問は、本やネットで一緒に答えを探すと良いでしょう。これからの教育で「調べる力」はとても大切。タブレットやスマホはゲームや動画だけでなく、上手に使えば学習にも役立つ道具なので、「星が光る理由」などその場で一緒に調べて説明してあげるのも良い方法です。また「犬はなんでワンワンってなくの?」のような質問の場合、「なぜ」と聞かれると、大人はその原因を説明すべきと思ってしまいがちですが、子どもが知りたいのは、その目的だったりします。犬がなく原因がとっさに説明できなくても、目的だとすんなり説明できたりします。「ワンワンはほかのワンワンを呼んでいるんだね」「遊ぼうって言っているんじゃないかな」のように、目的を説明してあげるのも良いのではないでしょうか。
また、子どもからの「なぜ?」に「なぜだと思う?」と質問で返すのもとてもおすすめです。日本の教育は受動的になりがちなので、小さい頃から自分で考える練習をすることはとても大切。子どもが言ってくれた理由づけに、「そうだね」「なるほど~」「するどいね~」と、関心を持ってあげることも重要です。

なぜなぜ期を楽しく過ごすためのコツや心構えを教えて!

子どもの質問は、ふだん大人だと素通りしてしまいがちなものや、ただ鵜呑みにしていて、疑問視していなかったことなども含まれていて、逆に学ばせてくれる機会も多いものです。今、スマホやタブレットは育児の中で問題になることもありますが、適切に使えば、その場で学びになる回答が得られるツールでもあります。そういう形で「じゃ、調べてみようか」と活用するのは現代らしい活用法ではないかなと思います。「きちんと答えてあげなければ」、と肩に力を入れず、お子さんとのコミュニケーションタイムと考えて、なぜなぜ期を楽しみながら過ごしてくださいね。

子育てについての悩みや不安ランキング

子どもの成長や発達のためにも、子どもの興味や関心にしっかりと向き合ってあげましょう。

文部科学省委託調査:平成28年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究~家庭教育支援の充実のための実態等把握調査研究~」より作成

教えてくれたのは… 

公認心理師/ポジティブ育児研究所代表 佐藤めぐみ さん
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得、オランダ心理学会(NIP)認定心理士。ポジティブ育児研究所でのママ向けオンライン子育て心理学講座が好評。育児相談室でのカウンセリングやメディアへの執筆など子育て心理学でママをサポートする活動をしている。

児童心理専門の公認心理師・佐藤めぐみオフィシャルサイト | 児童心理専門の公認心理師・佐藤めぐみオフィシャルサイト

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この記事を書いた人

まみたん編集部

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