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子どもの好き嫌いを克服|ともに育つ・育む

乳児から幼児期へと成長するなかで ママたちの頭を悩ませる「好き嫌い」。 今回は子どもの好き嫌いの克服方法について 管理栄養士の隅先生にお聞きしました。

幼児期の好き嫌いや
食べむらは成長の証

離乳食から幼児食に進み、大人と一緒の「とりわけごはん」ができるようになると、食事の支度の負担が軽くなります。ところがその時期から、急に「これいや」「○○きらい」と言ったり、食べむらが出てきたりと幼児期の食行動は大きな変革期。幼児期は「食べる」ための機能が発達する時期です。「好き嫌い」や「食べむら」、「ばっかり食べ」が起きる理由は大きく2つに分けられます。

①味覚や咀嚼機能の発達によるもの

幼児期になると口の中の空間が広がり、食べ物を口の中に溜めておけるようになります。口の空間が広がれば味を感じる時間も増し、好きな味はより好きに、苦手な味はより苦手に感じることに。これは誰もが通る道なのでこの時期の偏食は気にしすぎなくて良いでしょう。

②会話で偏食を伝えられるようになる

言葉でコミュニケーションがとれるようになると、「○○きらい」「○○もっと」など、食べ物へのこだわりや要求を訴えられるようになります。会話で親子のやりとりができるようになるのも成長の証。心配しすぎなくても大丈夫です。

イヤイヤと偏食が同時期に!
まずは気持ちを受け止めて

イヤイヤ期まっさかりの2~3歳頃。食べること、話すこともうまくいかないため、食の問題に悩まされることも多い時期です。しかし、この時期の失敗の積み重ねを経て、こどもは成長を遂げます。食べる前から「いや!」と言われても、まずは会話のキャッチボールとして受け止めてあげましょう。「そうなんだ、いやなんだね。でもとってもおいしいから食べてみてって、○○(苦手な食べ物)さんが言ってるよ」というように、「いや」という気持ちを一旦受け止め、「いやということが通じた」と感じさせる経験も大切です。

好き嫌いによる偏食を乗り切る2つのポイント

食卓に出す際の工夫としては2つの方法があります。

①形を変えてみる

型抜きなどを使って星やハートなどの可愛らしい形にして、つかみ食べしやすい形状や大きさにしてみましょう。「上手に持てたね!」「そのままお口まで運べるかな?」などチャレンジを促して、「いや」という気持ちより「楽しみ」を感じさせる環境を作りましょう。

②好きな味を活用する

子どもの好きな味を自分でつけさせるディップ形式の食べ方もおすすめ。特に野菜などは子どもの好きなケチャップやマヨネーズ風のソースにつけて食べることで、ソースにつけることが楽しくて食べることに夢中になることがあります。

4~5歳頃の好き嫌い克服のカギは「食べるきっかけ」作り

4~5歳頃になるとよりコミュニケーション能力が発達し、食卓での会話も豊かになります。「頑張って食べさせる」よりも「食べたらかっこいい!」「食べてくれたら嬉しいな」といった声かけをしましょう。お手伝いを積極的に頼んだり、簡単な野菜を栽培してみるのもおすすめ。調理前の食材に触れさせることで愛着がわき、「食べるきっかけ」になります。そして食べないとわかっていても食卓に出し続けることも大切。「一口だけ食べてみない?」という働きかけのチャンスをなくさないようにしましょう。アニメで人参を丸ごと食べるシーンを観て、食べなかった人参がおやつになった子もいます。「食べられた記念日」は、予想もしなかった瞬間に訪れることもあります。

食卓で顔を見合わせながら心地よい空間で食べることが大切

好き嫌いなく食べることと同じくらい、楽しいムードで食べることも大切。ついテレビをつけてしまうご家庭もあると思いますが、視覚を奪われると、口の動きが止まったり、誤飲・誤嚥のきっかけにもなりかねません。食事中は、音楽程度にされるほうがよいでしょう。食事の時間はコミュニケーションの場、親子や家族との愛着形成の場でもあります。今日1日の楽しかったことを聞いたり、食べ物の数や色あてクイズなど、食べ物を媒体に楽しめるといいですね。私が子どもと一緒に食べるときは「どっちがたくさんカミカミできるかな?」とご飯の咀嚼回数を競ったりしながら、ゲーム感覚で楽しむことが多いです。案外、子どもの方がよく噛めたりするのでおすすめです。

子どもの好き嫌いはいつから?

2020年「子どもの食事」に関する調査/mog株式会社

味覚や感覚が発達する1歳半~2歳頃に好き嫌いが始まることが多いようです

教えてくれたのは… 

管理栄養士、mamaful代表、一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター、
一般社団法人母子栄養協会各アドバイザー講座認定講師 隅 弘子さん

子育てを食の視点で支援する「mamaful」にて、食事相談や離乳食・幼児食教室をはじめ、子育て支援ボランティア養成研修・専門学校講師などを務める。栄養学に発達心理などを組み合わせ、「食べる楽しさ」や「元気を作る食べ方」を伝える。

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この記事を書いた人

まみたん編集部

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