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子どもの目を守ろう!|ともに育つ・育む

家の中で過ごす時間が長くなり近視の低年齢化が問題になっています。 子どもの目を守るために知っておきたいポイントを小児眼科医の辻川薫先生にお聞きしました。

子どもの視力について知っておくべきことは?

赤ちゃんの視力は、生後3か月で0.01程度、1歳では0.2~0.3、2歳で0.5~0.6、3歳で0.8前後、6歳になると1.0と徐々に発達していきます。視力の発達には、パパやママの顔を見る、おもちゃで遊ぶ、お出かけをするなど、目で見たものを脳で認識していくという視覚刺激が必要です。昨今、近視の低年齢化が問題になっているのは、長引くコロナ禍で外遊びができず、おうち時間の長さが影響しているのではないかと考えられています。テレビやスマホ、ゲームなどの電子機器を使い、物を近くでばかり見ていることも問題になっています。
近視の進行には遺伝的要素がありますが、長時間近くを凝視してしまう環境要素によって加速されることがわかっています。また、低年齢ですでに近視のお子さんは、大人になったときに、強度近視になりやすいこともわかっています。

スマホやゲーム機を使うときに大切な4つのポイント

1.目から30㎝以上離す
ゲーム機やスマホと30㎝以上の距離を取り、猫背にならないようにしましょう。
2.ゲームは大きな画面で
小さな画面を近くで見続けることがないよう、大きな画面に接続するなど工夫しましょう。
3.意識して目の休息を
30分ゲームをしたら5分休む、20分スマホを見たら6m先を見るなど、ある一定時間近くを見たら、遠くを見ることを意識して目を休めましょう。遠くを見ることで目の緊張を緩める効果が期待できます。
4.なるべく明るい場所で
暗い所では目の中に入る光が少ないので、スマホやゲーム機を目に近付ける可能性が高まります。そのため、目に負担がかかって近視化してしまうと考えられます。

近視の低年齢化が進み5歳で既に近視の場合も

子どもの視力は0歳から発達しますが、先天性の網膜疾患や白内障、斜視、遠視や乱視などで、視力発達が妨げられるということがあります。それがなければ4歳で75%、5歳では85%、6歳でほぼ100%、視力発達が完成されると考えられていますが、最近は近視の低年齢化が進んでおり、5歳のお子さんで、ほかに疾患がないのに近視だけがある場合もあります。

視力低下を予防するために生活習慣で気をつけることは?

視力の低下を予防するためには、日ごろの習慣が大切です。バランスよく栄養を取ること、そして太陽の下で外遊びをすることが、近視の抑制に良いと言われています。昼夜逆転の生活は身体にも目にも良くないので規則正しい生活を心がけましょう。

「見えている」という思い込みは禁物!まずは眼科を受診して

「本人が何も言っていないから、見えているのだろう」「家族の視力が良いからこの子もそうだろう」というような思い込みは禁物です。例えば片眼が全く見えていないのに、親御さんが全然気付かないということも。お子さんは自分の見え方しかわかりませんので、自分から言ってくれないことは十分あり得ます。物を近付けて見る、目が合わないなど、気になることがあれば、眼科を受診してください。

年齢別にみる裸眼視力1.0未満の子の割合

小学生全体の36.87%が 裸眼視力1.0未満という結果に。
まずは子どもの視力について 知ることから始めましょう。

教えてくれたのは… 

辻川眼科 院長 辻川 薫 先生

大阪府豊中市出身。三重大学医学部卒業後、大阪大学眼科へ入局。その後、小児眼科医を志して大学院へ進学。未熟児網膜症の研究で米国ハーバード大学へ留学後、北摂の市民病院勤務を経て、2020年2月に辻川眼科を開院。

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この記事を書いた人

まみたん編集部

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