赤ちゃんのうちにやっておきたいこと|ともに育つ・育む!
新生児から1歳までの成長著しい時期。 我が子の成長、発達を促すかかわり方や親ができることについて おうち遊びクリエイターのちゃみ先生にお聞きしました。
新生児の間しかできないこと、新生児だからできること
新生児(生後28日まで)は反射的に体が動いている形に近い状態です。この反射を繰り返すことで脳に刺激が与えられ、体の発達を促します。ママやパパも楽しみながら、赤ちゃんの反射をうまく引き出す遊びをしてあげましょう。また、視覚や嗅覚がぐんと発達する時期でもあります。五感を刺激してあげることで、周りへの積極的な興味が引き出せ、好奇心や考える力の土台になります。ただし、この時期は頭も体も未完成なので無理は禁物。寝ているのに無理に起こすようなアプローチは必要ありません。

0歳児のうちから始められる幼児教育とは?
早期教育には賛否両論ありますが、取り組み方次第で良い効果が期待できることもあります。
【ねんね時期】
ちょくちょく話しかける
➡「うー」「あー」といった赤ちゃん特有の発声・喃語(なんご)にリアクションしてあげることをベースに、歌ったり問いかけたりしてあげると、将来の言葉のセンスの土台になります。またこの時期は耳がとても良いので、英語の歌を聞かせたり、短時間であれば英語の映像を見せてあげたりすることも良い刺激になります。
【おすわり時期】
絵本や積み木などでたくさん遊ぶ
➡座り姿勢ができるようになったら、絵本や積み木で遊ぶことをおすすめします。繰り返し同じ絵本を読み聞かせると映像と言葉が結び付き、記憶力が向上。将来的な読書の習慣づけにもなります。また、積み木は自分で積めなくても、空間認識能力が身に付き、間接的に数の概念にも触れられます。教育するよりも、遊びを通して赤ちゃんの経験・体験を増やし、頭と体・心の基盤となる力がつくように促していくことが肝心です。
【はいはい・つかまり立ち時期】
全身を動かす遊び
喃語でのコミュニケーション
➡手先が器用になり行動範囲も広がる時期なので、全身を動かす遊びをすることが大切。低めに積んだカップを倒す、転がしたボールを追いかけるなど、体を動かす経験を積ませてあげましょう。知能も発達してくるので、なるべく赤ちゃんの発する言葉に耳を傾けて返事をするなど、小さなやり取りが言葉の習得や発達を促します。
【1歳近く】
〝好き〟を伸ばしてあげる
➡歩けるようになり、簡単な言葉が話せる子も出てくる時期です。好みや性格が徐々にわかってくるので、“好き”を伸ばしてあげられるよう、進んでやりたがることは、特に危険でない限りやらせてあげましょう。体験から自己肯定感が増し、自信がつくとともに、知識や経験が定着します。例えば、歌が好きならたくさん歌を聴かせたり、一緒に歌ったりすると、歌が上手になるだけではなく、言葉の意味も学べて、滑舌が良くなるなどの副次的な効果も。乗り物が好きな子には乗り物のおもちゃや、ジオラマづくりを通して想像力や図形の組み合わせを考える力、空間認識能力の発達を促すことにもつながります。赤ちゃんの好きなものをしっかり見て、その子のペースに合わせて歩むことが能力を伸ばすことに結びつきます。

親子でいっぱい遊ぶことで 将来的に役立つ良い影響が!
赤ちゃんの時期こそ、親子で遊ぶことが大切です。親子のつながりを深めて強くすることで、将来的には信頼関係の構築や自己肯定感にもつながります。さまざまな体験をさせることは、物事に取り組む際に柔軟な発想で対応する、効率よくやり遂げるといった非認知能力向上につながります。学業についてもスムーズに習得できる地頭が鍛えられることになるでしょう。

0歳児の発達に合わせた適切なかかわり方とは?
我が子の成長ペースに合わせてかかわり方を切り替えることで子どもの発達を促します

教えてくれたのは…

おうち遊びクリエイター
ちゃみ 先生
おうち知育サイト「オウチーク!」運営。Instagramフォロワー10万人以上。元教師で司書という経歴を活かし、大手企業の幼児教材アンバサダー・工作アンバサダーとして活動中。
オウチーク! | おうちで知育、のびのび伸びよう
