子どもの集中力ってどういう力?
子どもの集中力とは、目と脳の発達に応じて、好奇心の赴くままに夢中になる力です。大人が目的に向かって意識的に取り組む集中とは異なり、「面白そう!」と心が動いたものに子どもは自然と引き込まれます。ひとつの遊びに対して、0〜2歳では数分程度でも、3〜6歳になると20〜30分ほど向き合えるようになるなど、集中できる時間は成長とともに伸びていきます。
集中力が育まれていくサインを見逃さないで
集中力が育まれると、少しずつできることが増えていきます。試行錯誤しながら1つの遊びを続けられたり、食事を最後まで食べようとしたり、自分で着替えたりするなどです。ママやパパの手を借りずに、そこそこうまくできるようになれば、集中力が育ってきた証です。
集中の土台をつくる 3つのポイント
集中力の土台を育てるには、早寝早起きや朝ごはんを食べるといった規則正しい生活習慣が欠かせません。心と体を安定させ、集中力のベースになります。遊びに関しても、親が「これやってみたら?」と提案するのではなく、子どもが「やりたい!」と興味を持ったものから取り組ませましょう。さらに大切なのは、指示しすぎないこと。「ああしなさい」「こうしなさい」と先回りせず、子どもが自ら考える余白を残すことが大切。試行錯誤する時間こそが、集中して物事に取り組む力を伸ばします。
集中力アップに逆効果?親と子の関わり方に注意
親がよかれと思ってやったことが、子どもの集中力の妨げになることがあります。多くの家庭で見られるのが過干渉です。「それはダメ」「言う通りにしなさい」と考えを押し付けたり、「こうすればいいよ」と先回りしたりすると、子どもが自分で考える機会を奪うことになります。また、スマホやテレビに子守りを頼りすぎることにも注意が必要です。一緒にデジタルコンテンツを見ながら、コミュニケーションを取るように心がけましょう。
子どもが夢中なときに親が気を付けること
理想は、見守る姿勢を貫くことです。声をかけるタイミングは、遊びと遊びの合間などがいいでしょう。すぐ声が届くけれど、邪魔はしない距離感がちょうどいいです。子どもが夢中になっている姿は、成長の真っ最中。そっと見守りましょう。
家庭でできる!集中力を育てる遊び
特別な教材を用意しなくても、集中力は育てられます。大切なのは、身近なもので親子一緒に楽しめること。キャッチボールは、ボールを目で追い、手を動かすことで、指先と脳の連携を育てます。まねっこ遊びは、親を見て、真似した自分の姿を見てもらう、というやり取りの中で信頼が深まり、相手に意識を向ける力が養われます。「だるまさんが転んだ」のように合図で止まったり動いたりする遊びは、注意力や瞬時の判断力を鍛えます。積み木遊びでは、先を考えながら手を動かすことでイメージする力が育ちます。予測する力を伸ばすならドキドキしながら積み上げるタワー作りがおすすめ。楽しさあふれる遊びの中にこそ、集中の芽が隠れています。
自由に遊ばせることが 一番のトレーニングに
子どもはみんな、集中力のかたまりです。生まれつき集中力のない子はいません。しかし、大人がその芽を気付かずに摘んでしまうこともあります。自分が子どもだった頃を思い出し、思うままに自由に遊ばせてあげること。それこそが、何よりの集中力トレーニングになります。
教えてくれたのは...
ビジョンサロン所長
中川 和宏 さん
1992年、著書『あなたの眼はよくなる』で独自の目のトレーニング法を紹介。視力回復をテーマに国内75冊、海外22冊を出版。東京・青山と長野を拠点に、目の悩みに向き合うカウンセリングとビジョントレーニングを継続する。











