月齢ごとに変化する泣く理由とその対処法
0歳児の1年間は一生のうちでも特に成長や変化が著しい時期。月齢や成長に合わせて泣く理由も変化します。月齢ごとに多い泣く理由と、泣き止ませ方についてご紹介していきます。
<span style="color: #f08080;">【0~2か月ごろ】</span>
生後間もない赤ちゃんはこの世に適応しようと一生懸命です。そのため、「なんだか不快」と感じることで泣いてしまいます。暑い・寒い・おむつが汚れた・お腹がすいた・まぶしい・音にびっくりした・うんちが出るときのお腹や肛門の違和感・胃に空気がたまっている・お腹がいっぱいで苦しい……などです。また、「抱かれ心地が悪い」ときも泣きます。頭から足までがまっすぐな姿勢、まるでマグロを抱えているかのような抱っこだと、赤ちゃんは居心地が悪くて泣き止みません。反対に、背中を丸くして包み込むような抱っこは、お母さんのお腹の中にいた姿勢に近いため安心します。さらに、お腹の中にいたときと同じような振動を心地よく感じるため、「歩く」「膝を屈伸する」といった動きを組み合わせると泣き止みやすくなります。
<span style="color: #f08080;">【2~3か月ごろ】</span>
泣き声が大きくなり、なぜか夕方に泣きはじめることが増えます。それを「黄昏泣き」「夕暮れ泣き」「トワイライト泣き」などと呼びます。理由は、生活リズムが整っていない、ママが食事の支度などで抱っこしてもらえない、日没が寂しい……など諸説ありますが明確ではありません。
また「肺を拡張させるために泣く」という説もあります。呼吸に慣れた頃に、肺の隅々まで酸素を送ることを目的にしている説です。だとしたら、がんばって泣きやませるより、優しく抱っこしながら「泣き」に付き合ってあげるのも良いかもしれませんね。この黄昏泣きのピークは生後2~3か月ごろですが、早い子だと生後1か月から始まり、長くても4か月ごろには落ち着きます。
また「肺を拡張させるために泣く」という説もあります。呼吸に慣れた頃に、肺の隅々まで酸素を送ることを目的にしている説です。だとしたら、がんばって泣きやませるより、優しく抱っこしながら「泣き」に付き合ってあげるのも良いかもしれませんね。この黄昏泣きのピークは生後2~3か月ごろですが、早い子だと生後1か月から始まり、長くても4か月ごろには落ち着きます。
<span style="color: #f08080;">【4~7か月ごろ】</span>
首がすわりはじめると、「動きたいように動けないとき」も泣きます。寝返りをしたいのにできない、座りたいのに座れない、おもちゃを取りたいのに取れないなどです。この時期になったら赤ちゃんが動きやすくなるお手伝いをしてあげましょう。たとえば赤ちゃんの体の左上におもちゃを置いてあげると、赤ちゃんは右手を斜めに伸ばして取ろうとするので寝返りがしやすくなります。また、30~50㎝離れた位置におもちゃを置くと、おもちゃを目指してはいはいをして取りに行こうとします。
すぐに手を差し出して助けたくなりますが、「あなたの体はこうすると動きやすくなる」と教えてあげると、体の使い方を覚えて機嫌よく遊ぶことが増えていきます。
すぐに手を差し出して助けたくなりますが、「あなたの体はこうすると動きやすくなる」と教えてあげると、体の使い方を覚えて機嫌よく遊ぶことが増えていきます。
<span style="color: #f08080;">【7カ月~1歳ごろ】</span>
いよいよ、「人見知り」が始まります。ママがそばにいればご機嫌なのに、ちょっと離れただけで大泣きするのは、赤ちゃんの視力が上がり、周囲の状況が認識できるようになった証拠。人見知りの時期は、慣れていない人とは目を合わさないようにすると良いでしょう。知らない大人が突然近付くと警戒するため、赤ちゃん自身がその人に興味を持つまで待つと泣きにくくなります。
パパが抱っこすると泣くのも同じ理由です。この場合は、いつもママとパパが仲良くしているのを見ているうちに、安心して泣きにくくなっていきます。
パパが抱っこすると泣くのも同じ理由です。この場合は、いつもママとパパが仲良くしているのを見ているうちに、安心して泣きにくくなっていきます。
泣いても心配しすぎず 成長過程として見守って
赤ちゃんが泣き止まないと心配になるかもしれませんが、泣きすぎても呼吸は止まりません。少しくらい泣かせておいても大丈夫。泣くピークは長くは続きません。泣き止まなくて困ったときは、いったんその場を離れて深呼吸してみてくださいね。
子どもが安心する抱き方のコツ
ピークは長くは続きません。 焦って怒るのではなく 一呼吸置いて対処するように 心がけましょう。
教えてくれたのは…
さら助産院院長・助産師・べビケアセラピスト
直井 亜紀 先生
「がんばる育児から、楽しい育児へ」。ラクチンな姿勢の母乳育児、うたうべビマ、泣きやむ抱っこなど、「ママの笑顔を増やしたい」をモットーに、5万人のママと赤ちゃんに寄り添う。母子保健奨励賞など受賞歴複数。CD「あかちゃんのうた」発案・歌手。著書2冊出版。https://www.sara-lovebaby.com/
直井 亜紀 先生
「がんばる育児から、楽しい育児へ」。ラクチンな姿勢の母乳育児、うたうべビマ、泣きやむ抱っこなど、「ママの笑顔を増やしたい」をモットーに、5万人のママと赤ちゃんに寄り添う。母子保健奨励賞など受賞歴複数。CD「あかちゃんのうた」発案・歌手。著書2冊出版。https://www.sara-lovebaby.com/
さら助産院 |埼玉県八潮市|赤ちゃん|授乳|産後|うたうベビマ|いのちの授業|あかちゃんのうた|母乳外来|直井亜紀|八潮市|ドゥーラ|草加|三郷|産後ケア
さら助産院は「赤ちゃん育児」「産後」に特化した助産院です。
授乳のアドバイス・泣きやむ抱っこの練習・兄弟子育て・うたうベビマなど、今まで50,000人以上と関わってきました。
乳腺炎などの治療は、同ビル内のつばめクリニックを始め医療連携をしております。
また「いのちの授業」など、性や育児の講演活動をしています。