子どものほめ方・叱り方|ともに育つ・育む!

子どもをほめる、叱るのは難しいと感じることはありませんか。 適切なほめ方、叱り方について島谷留美さんにお聞きしました。

ほめる・叱るときは事実をベースに

ほめる・叱るときは、まず子どもの行動や言葉など、今起きている事に目を向けることが大切です。親になると、こうなってほしい、こうあるべきだと、世間体を基準に我が子を見てしまいがち。子どもが先生に「さようなら」を言わなかったとき、「みんなあいさつできているのに恥ずかしい」と親の価値観で判断して叱らずに、「下を向いて私と手をつないだ」という事実をもとに「恥ずかしかったのかな?」と、子どもの気持ちを理解しようと心がけて。目の前の事実をフレームに収め、ありのままを実況中継するように言葉にしてみるといいでしょう。

事実と異なる表現やレッテル用語は避けて

ほめる・叱るときに避けたいのが、「また」「いつも」「やっぱり」などと決めつけるレッテル用語です。ミニトマトが2つ残っているというシチュエーションで「また野菜を食べてない」と、いつも食べていないように決めつけてしまうと、子どもは「昨日は食べたのに」と不満に思います。大人だって、夕食にレトルトハンバーグを出し、「今日もレトルト?」と言われるとイラッとしますよね。

ママの気持ちを添えて、その場で叱る

叱るときはできるだけその場で伝えましょう。後から指摘されると、大人でも嫌な気持ちになりますよね。子どもがおもちゃを投げてしまったら、「また悪いことをして!」といったレッテル用語を避け、おもちゃを投げたという事実、投げるとおもちゃが壊れたり、ケガをしたりするかもしれないという影響、「心配」「悲しい」という親の気持ちの3つセットで伝えます。6歳までの子どもを強く叱っていいのは、命の危険があるときだけです。基本は穏やかな気持ちで向き合いましょう。

当たり前の日常を、ありのままほめる

ほめるときは、結果ではなく日常の行動をその場で言葉にすることが大切です。「元気におはようと言えてママ(パパ)は嬉しい」「お人形をお部屋に戻したね、リビングがすっきりしてママ(パパ)は助かったよ」など、日々の行動に「嬉しい」、「助かった」などの気持ちを添えるだけで十分です。ただし、「片付けてくれてありがとう」のように、親が望むことをしたから偉いというほめ方ばかりしていると、人の顔色をうかがう子になりかねません。嬉しい、楽しい、ワクワクするなど、心情表現を言葉にしてたくさん伝えれば、子どもの言語能力も育まれます。

あなたに興味があるというメッセージを伝えて

子どもを何度も怒鳴りつけたり、何も言わず放置したりすると、親から大切にされているという感覚が失われてしまいます。「あなたをちゃんと見ているよ」という親の姿勢そのものが子どもの承認欲求を満たすので、行動に興味を向け、対話することを心がけてください。ほめる、叱る、どちらも親子のコミュニケーションであり、「あなたが大事」というメッセージになります。親にとって、子どもは居てくれるだけでありがたいものですよね。もし怒り過ぎたり、人格を否定する言葉を使ったりした場合は、素直に謝りましょう。

「ま、いっか」と心のゆとりを忘れずに

子どもには子どもなりの考えがあり、できないことがあってもそれは親の失敗ではありません。我が子であっても自分とは別の一人の人間であると考えることが大切です。また、疲れていると丁寧に子どもと向き合えません。まず、ママやパパの睡眠時間や心の余裕を確保し、子どもが安心して家で泣いたり笑ったりできる環境を整えましょう。「ま、いっか」と肩の力を抜けるような、心のゆとりを持てるといいですね。

教えてくれたのは...

「ママの学校」主宰
言葉がけコーチ
親子カウンセラー
島谷 留美 さん

三つ子育児の実体験と心理学に基づく独自メソッドで子育てママ3,000人超を支援。オンライン講座や講演、メディアを通じ、親子関係を好転させる言葉がけの専門家として幅広く活動中。別名「ま、いっか母ちゃん」。著書「モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた子供に伝わる魔法のほめ方𠮟り方」

ママの学校 | 三つ子の「ま、いっか」母ちゃんしまやるみの言葉がけ講座

「ちゃんとした親にならなきゃ」と悩むママ達が、「私の子育て、これでいい!」と自信をもてるようになるための言葉がけプログラムです。三つ子の母ちゃんちゃんしまやるみが余すところなくお伝えします。