デジタルコンテンツとの上手な付き合い方|YouTubeの上手な活用術
さまざまな動画が流れるYouTubeを、 ママやパパが安心して子どもに見せられるような設定方法から ルール作りのポイント、有効的な使い方にチャンネルの選び方まで解説します。
▶その1 YouTubeの設定を行う
子どもにYouTubeの動画を見せる場合、2つの設定方法があります。
それぞれのメリットを知り、使い勝手の良い方で設定してみましょう。
【YouTube Kidsを使う】
視聴できる動画は、未就学児向け(4才以下)、小学校低学年向け(5~8才)、小学校高学年向け(9~12才)、保護者が許可したコンテンツの4種類で設定する仕組みなので、比較的安全に視聴できます。
またタイマー設定機能があり、時間が過ぎると、パスワードを入れない限り視聴できません。
しかもパスワードが掛け算などの計算式になっているので、子どもが簡単に変えられないのもポイントです。
●設定方法
アプリやブラウザで「YouTube Kids」を開き、年齢やタイマー、パスワードなどを個々に合わせて設定
【子ども用アカウントを設定する】
保護者のGoogleアカウントに紐づけられる、保護者管理機能付きの「子ども用アカウント」を作成します。
子どもにふさわしくないとGoogleが判断した動画が表示されない「制限モード」を親が設定でき、チャンネルごとのブロックも可能です。
それ以外のコンテンツは閲覧OKなので、子どもがどんなことに興味を抱いているのかを知るきっかけとして利用できます。
●設定方法
保護者のGoogleアカウントでログイン後、アカウントマークをクリックし、「アカウントを作成」⇒「子供用」を選択して設定
▶その2 ルールを決める
システムだけに任せずに健全にYouTubeを視聴するためのルールを決めておきましょう。
【ルール①】大人の目が届く場所で 視聴する
リビングやマイカー、また病院やレストランの待ち時間といった視聴してもいい場所やシチュエーションを決めてください。親子一緒に見られるのが良いですが、難しい場合は大人の目が届く範囲で見せるようにしましょう。
【ルール②】一日の視聴時間を決める
システム上で視聴時間を設定することも大切ですが、子どもの「目に入る」場所にアナログ時計を置いて、「長い針がここまで来たらおしまい」と決め、時間を意識させましょう。時計の見方も覚えられて一石二鳥です。
【ルール③】ルールを破ったときの ペナルティを決める
形だけのルールにならないように、守れなかったときの「ペナルティ」を決めておきましょう。一日の制限時間をオーバーしてしまったら翌日は視聴できないなど、ちょっとしたことでも決めておくと良いでしょう。
▶ デジタルコンテンツの有効的な使い方は?
同じ動画を繰り返し視聴
プロによる楽器の演奏や昆虫の生態、調理工程、電車や車の構造など、子どもが興味を示した動画を何度も見られるのはデジタルコンテンツならでは。好きな動画を繰り返し視聴するうちに、自然と知識が身に付きます。
家事の効率をあげる
ママやパパが揚げ物や高所の掃除など、危険を伴う家事を行う時に、子どもが近づいてくると大変危険です。リビングなどで子どもが楽しめる動画を見せておくことで、危ない場所に近づいてくる心配が減り、親は家事に集中できます。
子どものぐずり対策
病院の待合室やレストランで子どもが騒がないように見せるのも良いでしょう。「今日は特別な日だから見ていいよ」と言い聞かせて見せるのがおすすめです。あらかじめ、静かにしてほしいときに見せたい動画リストを作っておくと便利です。
▶ YouTubeチャンネルを選ぶポイント
POINT ① 好奇心をかきたてる
電車の仕組みや動物の食事シーンなど、普段間近では見られない光景が、動画ではリアルに映し出されます。
子どもの好奇心がより一層高まり、本当に好きなものが何なのかを発見するきっかけにもなります。
POINT ② 疑似体験を味わえる
同じ年頃の子どもがおもちゃで遊んでいる動画や、国内外を旅するような動画は、一緒に遊んだり、旅行をしたりしているような気分を楽しめます。子どもが興味を持った旅先に実際に足を運んでみるのも良いでしょう。
教えてくれたのは
ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー
鈴木 朋子 さん
スマホやアプリ、SNSなど、身近なIT全般に関して記事執筆や講演を行う。安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとしても活動中。著書「親が知らない子どものスマホ」(日経BP)、「親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)など多数。
鈴木朋子プロフィール - 鈴木朋子のプロフィールサイト
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