子ども部屋はいつから必要?【ママの悩み】タイミング・メリット・デメリット・注意点・工夫は?|ともに育つ・育む

新学期に向けて悩むママが多い、この問題。子ども部屋って必要? いつから準備すべき? そんな子ども部屋問題に悩みを抱えているママのためにタイミングや気をつけたいポイントについて『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などのベストセラーや「ドラゴン桜」の指南役としても著名な教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました!

Q.子ども部屋を与える タイミングは?

子どもが成長するにつれて気になる問題は、子ども部屋をいつから与えるか。とある調査によると、小学1年生から与える家庭が多いという結果が出ています。理由は小学校に入学する時は親子共々意識が高まるほか、机やランドセルを購入するタイミングでもあるので、子ども部屋を与えることが多いと考えられます。しかし小学校低学年の頃はお家の方が近くにいてほしいという気持ちが強いので、ちょっとした計算問題や漢字などの宿題はリビングやダイニングで、日記を書くなどじっくり取り組みたいときは自分の部屋で、と使い分けるのもいいでしょう。

Q.子ども部屋の メリット・デメリットは?

メリット

自分の基地ができる。集中して勉強や趣味に取り組める場所ができる。自分の物を置く場所ができるなど。子ども部屋は自分の部屋や物を管理する責任や、プライバシーを守るという場所にもなります。

デメリット

子ども部屋で勉強していると、たとえ子どもがサボっていても親にはわからない。何時間も経っているのに全然進んでいないと言うことも起こり得る。そのほか物が片づかない。整理整頓ができない。でもこれが普通なので、整理整頓ができないからといって叱るのはやめましょう。

注意点

子ども部屋は使い分けが大事。本人の性格に応じて、または勉強や作業の内容によっても使い分けるといいでしょう。

Q.自立心を育てる 部屋づくりの工夫は?

子ども部屋を与えても、散らかって片づけが大変そう…と思っているママさんも多いのではないでしょうか。しかし、散らかってしまってもただ叱るのではなく、子どもが整理整頓・片づけをしやすいように工夫しておくことが大切です。例えば、収納ボックス。透明のボックスにして中身が見えるようにすると片づけやすくなります。またラベルをつけて(ラベリング)区分けしやすくするのも効果的。ラベリングがないと子どもは何でも入れてしまいがちですが、「ブロック」と書いてあれば、さすがに粘土は入れにくくなります。ただし、ラベリングも細かくしすぎると苦手な子どもは対応できなくなってしまうことも。大人目線だけでなく、子ども自身がやりやすいような収納にしてあげましょう。

Q.子ども部屋を与える前に 気をつけるべきことは?

子どもに一番必要なのは、親に愛されているという実感。しつけにこだわって「また○○してない。○○しなきゃダメでしょ」などと叱ってばかりいると、親の愛情を疑うようになります。勉強や片づけなど、子どもが苦手でできないことがあっても叱るのではなく、できるだけ叱らなくてもよい合理的な工夫をしてあげてください。例えば、言葉は「○○しなきゃダメ」ではなく「○○するといいよ」という肯定的な言い方に。叱るよりも、褒めることを増やしましょう。褒めるためには全体的に漠然と見るのではなく部分に注目してください。そうすると子どもができている部分、比較的できる部分、本人なりに成長した部分を見つけることができるので、子どもの成長にもつながります。

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教えてくれたのは… 

親野 智可等 先生 

教育評論家。23年間の教師経験をもとに、著書・メルマガ・ブログなどで勉強法や子育て法を提案。『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などベストセラー多数。ブログ「親力講座」も続々更新中。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。全国各地の学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。お問い合わせは「親力」で検索。