キッズ&ママ 大切な歯のお話|ここがポイント! 子どもの歯の成長とケア
子どもの歯ってどうやって成長していくの?仕上げみがきの仕方は間違っていない?などお子さんのケアに悩んでるママも多いのでは? 口の中の健康は、子どもの運動能力や言葉の発達にも影響を与えます。歯みがきの大切さや、むし歯予防のコツ、気になる歯並びなど知ってるようで知らない歯のお話を歯のスペシャリストに聞きました。
歯は一生もの!正しい知識を身につけよう。
生え変わり時期
POINT1 年齢別 歯の発達
乳歯を使う期間は約10年、歯の発達が運動能力やかみ合わせ、話す機能にも関わる大切な時期。まずは子どもの歯についてママが関心を持つことが何よりも大切です。
◆0ヶ月〜1歳頃
歯が生え始めるのは、生後6ヶ月を過ぎたころから。1歳のお誕生日の頃には、上下の前歯がそろい、唾液の分泌が盛んに。唾液には口の中をきれいにする役割も。
◆1歳〜2歳半頃
離乳が完了し、幼児食に進むころには、奥歯(第一乳臼歯)が生え始める。奥歯は唾液では汚れが取りづらいので、仕上げみがきも重点的に!
◆2歳半〜3歳半
犬歯、奥歯(第二乳臼歯)が生え、20本の乳歯が生えそろう。むし歯予防には間食の回数も重要。朝1回・昼1回まで、就寝の2時間前以降は,お茶やお水以外は摂取しないように!
◆6歳頃〜
乳歯が抜け、永久歯が生え始める。抜けそうな歯は無理やり抜いたり、指でさわらないように注意。歯並びが気になったら矯正歯科医か小児歯科医に相談しよう。
POINT2 気になる!歯みがきとむし歯予防の話
生まれて初めて生えた乳歯、できればむし歯にはしたくないもの。歯みがきが苦手な子も多いですが、無理なく楽しく習慣づけられたらいいですね。
◆歯みがきを始める時期
歯が生え始めたら、歯みがきを開始しましょう。おおむね生後6〜9カ月ぐらいです。まずはガーゼで拭うなどから始め,少しずつ歯ブラシに慣れていきましょう。歯の少ない最初の頃は数十秒間の歯みがきで充分です。
◆むし歯予防にはフッ素?
乳歯・永久歯ともに生えた直後の塗布が効果的。前歯が生え揃う1歳頃から開始しましょう。フッ素は特効薬ではありません。おやつ管理や歯みがきもしっかりと。3~4ヶ月おきに定期健診を受け、食生活や歯ブラシ指導などと一緒に塗布してもらいましょう。
◆歯みがきの時間帯
毎食後が基本。寝る前の丁寧な歯みがきが推奨されていますが、ぐずってできないことも。ゆっくり時間が取れる時間帯を選び、せめて1日1回は仕上げみがきを。歯みがきの後は、お茶、お水以外は口にしないようにしましょう。
〜仕上げみがきのコツ〜
小さめのヘッドの歯ブラシを歯にまっすぐあて、5mm~10mmぐらいの幅で1か所につき20回が目安。歯茎や上唇小帯にあたらないよう、指で押さえます。膝の上などに寝かせ上から磨くとよいでしょう。
POUNT3 歯に良い食べ物・飲み物は?
カルシウムやビタミンA、ビタミンCは歯を強くする栄養素。繊維質の多い食べ物も、噛む力や唾液の分泌を促します。またお茶類にはむし歯予防作用があるともいわれています。
⚫︎歯を強くする食べ物
小魚、干しエビ、わかめ、ひじき、海苔、にんじん、パセリ、チーズ、無糖ヨーグルト、など
⚫︎繊維質が多い食べ物
ごぼう、レタス、セロリ、など
\知りたい!/ 歯並びQ&A歯並びが気になるけれど…等、ママたちからの質問が多いものにお答えします!
Q.おしゃぶり、指しゃぶりはやめさせたほうがいい?
A.
3歳までは問題ないでしょう。3歳半を越えて続いているようなら,やめられるよう働きかけて下さい。無理にやめさせようとすると、かえって手放せなくなることもあります。
Q.歯並びが悪いのですが、矯正したほうがいい?
A.
前歯が生え変わる6〜7歳頃に矯正治療が必要かどうか判断することが多いです。ご家庭の事情にもよるので、小児歯科専門医に相談してみて下さい。
教えていただいたのは
大阪急性期・総合医療センター 障がい者歯科 副部長 大西智之 さん
大阪大学博士(歯学)取得後、米テキサス大学にポストドクトラルフェロー。帰国後、大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座(小児歯科)講師を経て、2009年より現職。日本小児歯科学会指導医、日本障害者歯科学会指導医。
※大西先生は、ママやキッズ・子どもたちの歯に関わる住吉母子医療センターのスタッフへの指導も行われています。
・・・大西先生から一言アドバイス・・・
生まれた時は無菌状態。虫歯菌(ミュータンス菌)はお砂糖が無いと口の中に定着できません。甘い食べ物,飲み物(お砂糖)に出会う年齢が遅いほど,虫歯になりにくい環境となります。できれば2歳半までは与えないようにすると、その後の虫歯予防が随分と楽になります。
いかがでしたか?参考になりましたか?
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