【離乳食レシピ】にんじんフレンチトースト
~ 医師と栄養士による食育レシピ(離乳期編) ~ 中がふわふわで甘いフレンチトーストは離乳期の赤ちゃんにも食べやすいメニュー。 外側をカリッと焼くと、手づかみ食べをはじめた赤ちゃんにも食べやすいですよ。 レシピ提供・監修:大阪母子医療センター
今回のポイント
●離乳期に食べるメリットは?
乳製品、パン、卵、にんじん、油を使ったフレンチトーストは腹持ちがいいので朝食にも最適。また、にんじんは皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるビタミンAや、免疫力を高める作用が期待できるβカロテンが豊富で栄養価が高いので、1日の栄養を補うのにぴったりのおやつですよ。
●アレルギーがある場合は?
卵アレルギーがある場合は、卵を使わなくても作れるので大丈夫。牛乳アレルギーの場合は、豆乳を使ったり、もしご家庭にアレルギー用のミルクがある場合は、そのミルクを牛乳代わりに使って作ることもできますよ。
引用書籍:「こどもの心と体の成長・発達によい食事 こども病院の医師と
栄養士による食育レシピ」、Ⅰ妊娠期・乳児期、Ⅱ幼児期、Ⅲ学童期・思春期
材料(1人分)
・サンドイッチ用食パン(耳なし)…1枚(12.5g)
・卵…小さじ1と2/3(10g)
・にんじん…20g
・油…1g
【A】
・砂糖…小さじ2/3(2g)
・牛乳…大さじ1(15g)
エネルギー 82kcal
たんぱく質 3.0g
脂質 3.2g
炭水化物 10.3mg
カルシウム 30mg
鉄 0.3mg
塩 0.2g
作り方
【1】下準備をする
サンドイッチ用食パンは6等分に切る。卵を溶いて【A】とすりおろしたにんじんを加えて混ぜ、食パンをひたす。卵液が食パンに完全にしみこむまでおく。
【2】パンを焼く
フライパンに油を熱し、①を並べて両面焼く。
POINT
にんじんの代わりに、かぼちゃのマッシュや、ほうれん草の葉先のペーストなどを使っても作れる。食べやすいおやつに野菜を入れて、野菜好きな子どもに育てよう。
子どものミルクについて栄養士さんがアドバイス!
ミルクの種類と子どもへの与え方
★母 乳★
母乳は自然で理想的な栄養方法であり、栄養面だけでなく授乳を通して良好な母子関係を確立するという利点も。生後数ヶ月の乳児発達に必要な栄養素が適量含まれており、乳児に最適な成分組成になっています。
★育児用ミルク★
母乳にこだわりすぎて育児用ミルクを使わずに頑張っているうちに赤ちゃんが栄養不足になるケースがあります。現在の育児用ミルクは母乳に近づけるために工夫がされているので、うまく使って赤ちゃんに必要な栄養を確保しましょう。
★フォローアップミルク★
育児用ミルクに比べて、たんぱく質、カルシウム、鉄、ビタミン類は多く含みますが、赤ちゃんに必要な亜鉛や銅は含みません。離乳食がなかなか進まず食事だけで良好な発育が困難な場合は、母乳や育児用ミルクを積極的に併用しましょう。
★牛 乳★
育児用ミルクやフォローアップミルクに比べてたんぱく質やリン、カルシウムが赤ちゃんにとってやや多いです。料理に少量使うのは問題ありませんが、1歳半くらいになって離乳食から幼児食に移行できてから摂取するのが望ましいです。
監修:大阪母子医療センター