【離乳食レシピ】りんごコンポート
医師と栄養士による食育レシピ~離乳食編~ 離乳食をスタートしたばかりの赤ちゃんも食べやすく、調理も簡単なりんごのおやつ。 生では少し硬い果物も、軟らかく煮ることで食べやすくなりますよ。
【今回のポイント】りんごは離乳食のお助けメニュー
りんごは、糖質(ブドウ糖、果糖、ショ糖)、カリウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンCが豊富な食品です。食物繊維も豊富で、水溶性のペクチンがお腹の調子を整えてくれます。
加熱すると、ペクチンによってジャム状になり甘味が増して食べやすくなります。
りんごは、月齢を問わず、離乳初期から食べられるおやつです。
甘くて赤ちゃんが好みやすい味なので、離乳食が進みにくい赤ちゃんの粥や野菜などに入れて食べやすくしてあげることもできます。食物繊維による整腸作用もあるので、便秘がちな赤ちゃんにもトライしてみて。
材料
1人分
りんご(果肉)・・・20g
砂糖・・・小さじ2/3(2g)
エネルギー・・・19kcal
たんぱく質・・・0g
脂質・・・0g
炭水化物・・・5.1mg
カルシウム・・・1mg
鉄・・・0mg
塩分・・・0g
作り方
1.りんごを細かく切る
離乳初期はすりおろしたり、細かく切ったり、中期~後期になると1cm 角くらい、完了期は
いちょう切りと、発達レベルに合わせた食べやすい切り方にしていきましょう。
2.くたくたになるまで煮る
鍋に①と砂糖を入れ、りんごがひたひたになる程度の水を入れて、くたくたになるまで煮る。
多めに作って、製氷皿などで小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。
子どもの食事のお悩みに栄養士さんがアドバイス!
赤ちゃんの離乳食がうまく進まない悩み解決法
【1】
食前3時間くらいは空腹になるように、授乳リズムを整え、食事リズムをできるだけ一定にします。
食べないからといって、食間にだらだら与えると、かえって食事量が減ってしまいます。
【2】
赤ちゃんの発達レベルで対応できない形態のものが口に入ると、舌で押し出したり、次から口を開けなくなります。
食事の形状は早く進めようとせず、咀嚼しにくい食材は軟らかく煮込むなどしましょう。
【3】
離乳食は薄味が基本ですが、赤ちゃんも次第に味覚が発達し、美味しくないものは食べたがらなくなります。
新鮮な素材を使って、薄味でもダシを効かせると、少量の塩味でも旨みが引き立ちます。
【4】
もともと食事に対する興味には個人差があります。
食事への興味が少ない赤ちゃんには、出来るだけ家族で食卓を囲んで、美味しそうに食べる姿をみせたり、食を通じて話しかけ興味を持たせましょう。
監修:大阪母子医療センター
引用書籍:「こどもの心と体の成長・発達によい食事 こども病院の医師と栄養士による食育レシピ」、Ⅰ妊娠期・乳児期、Ⅱ幼児期、Ⅲ学童期・思春期