チャイルドシートの正しい使い方ガイド|あらためて考えよう!正しく使うことで防げる危険、守られる命
6歳未満の子どもが乗車する時に、法律で義務づけられているチャイルドシート。親子ドライブには欠かせないものだけど、きちんと安全に使用できているのか疑問のママも多いのでは? なんと!約60%がミスユース(誤使用)あり(※)との調査結果も!正しい選び方や設置の基本をまとめておさらいしてみよう! ※チャイルドシート使用状況全国調査2017 警視庁/JAF調べ
教えてJAFさん!NG行動を 再確認& 安全チェック
なんと!約60%がミスユース(誤使用)ありという驚きの調査結果があるチャイルドシートの使用法。間違った使い方、取り付け方をしていないか、チェックしてみよう!
車の種類によって取り付け方もいろいろ。確認不足はNG! 子どもの安全を守るには、国の安全基準にあったものを選ぼう!
ココをチェック!
⬜︎ 説明書はきちんと読んだ?
⬜︎ Eマークがついてる?
チャイルドシートを正しく取り付けるためには、車両に適合した製品を選ぶこと。その上で説明書をよく読みしっかりと固定しよう。さらに現行の安全基準を満たしているものには、必ずEマークが添付されているので確認して購入を。
泣いて嫌がるから、近距離の移動だからといって、ベルトを緩めてはNG! 正しく座らせていないと万が一の事故の際に大きな怪我に!
ココをチェック!
⬜︎ ハーネスの調整はOK?
⬜︎ 肩の高さはあっている?
⬜︎ 固定ベルトは緩んでいない?
ハーネスが緩いと子どもが飛び出して危険。調整用ベルトを引っ張り、大人の指が滑り込む程度の基準で締め付けて。取り付けたままで安心してしまいがちな固定ベルトも、定期的に緩みがないか確認しよう。
成長には個人差があるのに、対象年齢だけで選ぶのはNG! 身長や体重を基準に、成長によって買い直しも検討して。
ココをチェック!
⬜︎ 体重は適切?
⬜︎ シートからはみ出してない?
⬜︎ 厚着をさせていない?
子どもの成長はあっという間。ハーネスがきつくなっていないか、常に確認をしよう。シェル(チャイルドシートまわりの囲い構造体)から頭が飛び出していないかも気を付けて。厚着をしたまま座らせるとハーネスからすり抜けやすくなるので、上着を脱がせるとベター。
正しく使うことで防げる危険、守られる命
2017年の調査では、チャイルドシートの不使用者が4割近くいる驚きの結果に加え、不使用者は適正使用者に比べ事故での致死率が約16倍にもなることが判明! また、半数以上の人が誤った設置をしているという実態が明らかに。子どもを守るためにチャイルドシートは必要不可欠だけど、正しく取り付けなければかえって危険ということも。あらためて、チャイルドシートの正しい使用法を学び、大切な子どもの命を守ろう!
Q.どの座席に設置するのが安全?
助手席は、万が一の事故の際にエアバッグが開くと、チャイルドシートや子どもを押しつぶすなど危険が。乳児用のチャイルドシートは後ろの座席に取り付けるのが基本で、乗せ降ろしを考えると歩道側(左側)がベスト。
Q.タクシーではどうしたら?
「つけなくてもいい。」
但し、使用義務は免除されているが、設置したい際はタクシー会社に確認を。
Q.車内でぐずった!抱っこしてもOK?
「ダメ。」
ぐずらないよう、オモチャを持ち込むなど工夫を。
Q.何歳まで必要?
「法律上は6歳未満。」
大人用のシートベルトが正しく着用できる体格(身長約135cm以上)になるまでは、安全のためにもジュニアシートやブースタータイプを使用して。
教えていただいたのは・・・
JAF大阪支部 事業課交通環境係 廣瀬 隆一さん
JAF・自工会・全安協が共催する、体験実技型講習のインストラクター。交通安全座学講習の講師も務め、チャイルドシート取り付けチェックアップを定期的に開催。また、新米パパママ向けの講習会も実施。
以上、チャイルドシートの正しい使い方はいかがでしたか?
ぜひ参考にして、楽しい親子ドライブを楽しんでくださいね。