【福岡】子どもとのコミュニケーションに悩んでいませんか?~エミリー相談室〈第4回〉
自身の育児ノイローゼの経験から、1人でも多くの子育てに悩むママに寄り添いたい。その想いで、心理学などを学び資格も取得。「イライラしないママになる」などの講座を開催し、参加者は述べ120名を超えるしつもん家・塩見恵美先生。まみママの悩みにもアドバイスいただきました!
子どもとのコミュニケーションに悩んでいませんか?
子育てママの幸せを応援する しつもん家 塩見 恵美先生
▼今回のお悩み▼
【娘がお友だちに噛み付いてしまった。どうしたらいい?】
質問者は、3歳の女の子をお持ちのHさんです。
「先日、私の友人のお子さんと子ども同士で遊んでいる時に、娘が噛み付いてしまいました。実は、娘が噛み付くことは初めてではなく、その度にとても心苦しく辛いです。その都度、いけないことなんだと叱りますが、理解しているのかどうかわかりません。噛み付くことをやめさせるにはどうしたらいいでしょうか?」
わが子が、お友達に噛み付いてしまった・・・
ママとして、本当に辛いですよね。私も同じような経験をしたのでよく分かります。噛み付くことを、何とかやめさせたいと思う気持ちも、痛いほど分かります。
Hさんは、わが子が、そのようなことをすることで、ママ友からの視線も気になると言われています。
そうですよね。申し訳ないという思いもある。でも、子供のしつけができていないと思われるかもしれないという不安もある。色々な感情が渦巻きますよね
でも、お子さんがお友達に噛み付くのは、Hさんの躾ができていないというわけではありません。
▼塩見先生からのアドバイス▼
【どんな状態?】
娘さんがお友達に噛み付くとき、どんな状態だったのか?これから観察してみてください。
3歳のお子さんが噛み付くという行為は、何か不快な思いをして、衝動的にしてしまうということが多いようです。
しかし「不快な思い」がどんなことなのかは、人それぞれ違います。
ママが思う「不快な思い」と娘さんが思う「不快な思い」は違いますので、お友達が何かしたわけではないのに「噛む」という行動に及ぶことがあるのです。
私の娘も2〜3歳の頃、よくお友達の腕に噛み付いていました。
言葉を発するのが遅かった娘は、お友達が喋った時に噛むことが多かったです。
想像でしかありませんが、言葉にできないもどかしさ、悔しさのようなものが不快感となって現れていたのかもしれません。
また、3歳頃はまだまだ脳の成長が未熟です。
理性などを司る「大脳新皮質」(人間の脳とも言われます)はまだ発達していません。
生命維持に必要な「大脳辺縁系」(哺乳類の脳)や「脳幹」(爬虫類の脳)の発達が先なのです。
「〇〇してはいけない」という思考はほとんどないので、今は衝動的に噛み付いているということが言えます。
ですから、なぜいけないのか?をこんこんと伝えても、まだ理解できません。
相手のお子さんに「ごめんさない」を言わせることも、効果は薄いでしょう。
ママが相手のお子さんに誠意を持って接している姿を見せる。
「噛むと痛いんだよ」という程度に伝える。など、冷静でいることが大事です。
私は過去に、娘がお友達に噛み付いた時に「痛い目を見ないとわからない」と思い、手や足を叩いて、痛みでわからせようとしていました。
しかし、それで娘が噛むことをやめたかと言えば、そうではありませんでした。何より私自身が、傷ついてとても苦しい思いをしました。
【冷静になるために何ができますか?】
もしもママの心に余裕がなかったら、つい怒鳴ったり怒ってしまったりしてしまうので、そんな時は「冷静になるために何ができる?」と自分に聞いてみましょう。
私は、大きく息を吐いたり、ハーブティーを飲んだりしています。子どもを誰かに任せて、自分の気持ちが落ち着く場所に出向くのもいいでしょう。
今は少し辛くて大変だと思います。
でも、中学生になってお友達を噛んだりすることはありませんので、発達を待ちましょう。
必ず、理解してくれる日がおとずれます。
自分の気持ちを落ち着かせることを優先に考えて見てくださいね。
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