【福岡】子どもとのコミュニケーションに悩んでいませんか?~エミリー相談室〈第3回〉
自身の育児ノイローゼの経験から、1人でも多くの子育てに悩むママに寄り添いたい。その想いで、心理学などを学び資格も取得。「イライラしないママになる」などの講座を開催し、参加者は述べ120名を超えるしつもん家・塩見恵美先生。まみママの悩みにもアドバイスいただきました!
子どもとのコミュニケーションに悩んでいませんか?
子育てママの幸せを応援する しつもん家 塩見 恵美
【わが子が思春期になった時にどうなるのか心配です】
5歳の男の子をお持ちのSさん。
今は「ママ、ママ」と言ってくれて、私のことを求めてくれるし、とても素直です。
でも、よく先輩ママから
「そんなの今だけよ。子どもが思春期になったら、反抗はするし話もしてくれなくなるよ」と言われて心配になります。
今は可愛い息子。本当に反抗したり話もしてもらえなくなるのでしょうか?
【どんな状態が理想ですか?】
素直で可愛い息子さんなんですね。そのままでいて欲しい気持ち、分かります。
さて、そのお子さんが、思春期になった時に反抗して話もしてくれないかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
そうです。未来のことは誰にも分かりません。
たまたま、お友達のお子さんの周囲は、反抗的で話をしてくれないのかもしれませんが、みんながそうなるとは限りません。
もちろん、思春期は、性ホルモンも活発に働き始めて体と脳にも影響するので、とてもデリケートな時期です。
その時の関わり方は、幼少期と同じという訳にはいかないのは確かです。
1人の大人として関わることが大切になってきますが、お子さんが5歳の今、考えることは、まずは「どんな状態が理想か」ということ。
お子さんと関わっていたいのは分かりますが、思春期になった男の子が「ママ、ママ」ではちょっと困りますよね。
そのころは、半分大人ですので、ある程度は自分で考えて判断でき、それでも困った時には相談しにきてくれるくらいが理想かな、と、私は考えています。
では、困った時に相談に来てくれるようになるにはどうしたら良いのでしょう?
【困った時に、どんな人に相談したいですか?】
この質問にSさんは「信頼できて話を聴いてくれる人。自分の意見を押し付けない人。」とのお答えでした。
では、「信頼できる人」とはどんなことなのか?それを掘り下げて聴いてみると「なんでも言える、否定しない人」とのこと。
確かに、否定されると分かっていて相談する人はいないですよね。
実際に、思春期を過ぎたばかりの娘に相談したくない人はどんな人か聞いてみると、
「相談しても、否定されたり、かぶせるように意見を言われたり、決め付けられたりすることが続くと、どうせ言っても無駄だと思って話したくなくなる。もちろん否定されるのが怖いし嫌なので相談もできない。」
と、言っていました。(数年前の私自身がそんな風だったので耳が痛いです・・・)
でもそれは、大人の私たちでもそうではないでしょうか。
では、どうしたら良いのかと言うと、どんな答えも「あなたの思いはそうなんだね。」と、受け止めてあげること。受け止めてもらえると分かっていると相談しやすいですよね。
そこで、お子さんが5歳の今から思春期に向けてできることは、「ママはちゃんと話を聴いてくれて、否定せず、応援してくれる。」
そんな信頼関係が作れるように接していけば良いのです。
そのためには、まずは聴くこと。
聴くことの秘訣は、「へえ〜」「ふうん」「そうなんだ」「それで?」「うんうん」と、相づち以外はこちらの言いたいことを話さないこと。
「ママは聴いてくれる」と言う信頼が出来上がると、こちらの意見や提案を聞いてくれるようになります。
子どもが聞いてくれるようになるには、まずこちらが聴くことから始めましょう。
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子どもは話を「聴く」「質問する」だけで、自ら考えて行動できる子に育つのです。