正しい知識を身につけよう!子どもの成長と食育|年齢別にみる食育目標
私たちが生活していくうえで欠かせない食事。 食が多様化した今、正しい食事を選択する力を身につけ、 食事の大切さを学ぶ、乳幼児期からの「食育」が注目されています。
子どもの食育って?
食育とは、正しい食を選ぶ力を培い、食事作法を身につけ、環境に目を向けること。乳幼児期から正しい食に触れ、楽しく食べる子どもに成長していくために、厚生労働省では食育の目標として5つの子どもの姿(下記)を掲げています。知識として食を学ぶことも大切ですが、どの年齢においても、生活リズムをきちんと守り、季節の食材に触れ、「おいしいね」など会話をしながら楽しい雰囲気で食べるのが一番の食育です。食事中に何かこぼしてしまったり、できないことがあったり、好き嫌いがあったとしても無理強いはせず、リラックスして食事を楽しむことを心がけましょう。
食育の目標
1.お腹がすくリズムのもてる子ども
2.食べたいもの、好きなものが増える子ども
3.一緒に食べたい人がいる子ども
4.食事づくり、準備にかかわる子ども
5.食べものを話題にする子ども
食育のメリット
食育のメリットは健康的で強い体をつくるだけではありません。生きていくうえで必要な知識や豊かな心も育んでくれます。
◆自分の体や食に関する関心が高まり、必要な栄養、食事のバランスなどを身につけ、健康な体づくりができる
◆社会性やマナーを身につけ、食べ物自体やそれに関わる人に感謝する心が育つ
◆地域の産物や歴史など、食文化を理解し大切にできる
◆食材に触れ、料理をすることにより、五感を育むことができる
0歳~
◇食べる意欲を育てる
食べ物に興味を持ち、食べる楽しさを育んでいく時期です。離乳食を食べる際は「◯◯(食材の名前)だよ」「おいしいね」「たのしいね」などと声をかけながら、楽しく食べられるように働きかけましょう。
1歳~
◇食事の習慣や態度に 関心を持つ
◇自分で進んで食べようとする
「いただきます」「ごちそうさまでした」のあいさつを覚えます。また、食べ物が出てくる絵本を読んだり、一緒に食べながらよく噛んで食べる様子を見せたりして、いろいろな食べ物を見たり触ったり味わう練習をしましょう。
2歳~
◇いろいろな種類の食べ物を食べる
◇最後まで一人で食べようとする
家族で会話をしながら一緒に食事をすることで、食べる楽しさを経験します。食べ物により興味を持つように、調理前の野菜に触れてみたり、レタスをちぎる、しめじをほぐすなどの簡単なお手伝いをしてみましょう。
3歳~
◇いろいろな食材に慣れ、食事のマナーを知る
◇身近な人と一緒に食べる楽しさを知る
心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをしたり、口に食べ物を入れたまましゃべらないなど、食事のマナーを伝えましょう。箸の練習は、最初はおままごとで軽いものをつかむなど、子どもの遊びの中で実践していくと◎。
4歳~
◇身近な人と一緒に食べる楽しさを感じる
◇食べ方や食事のマナーを身につける
家族と食事をする楽しさを味わいます。ゆで卵の殻をむく、手でむける野菜の皮むきなどのお手伝いをしたり、ご飯やおかずなどの食器を運ぶ、テーブルを拭く、食べた食器を片付けるなどの経験をしてみましょう。
5歳~
◇食べ物と体の関係に 関心を持つ
◇食べ物やそれに関わる人への 感謝の気持ちを持つ
養や健康について考えられるようになることを目標にします。料理のお手伝いでは卵を割る、皮むき器、包丁などの道具を使っての調理にチャレンジしてみましょう(必ず大人と一緒に行いましょう)。
教えてくれたのは・・・
キッズ食育 マスタートレーナー 増田 陽子さん
中食企業にて商品開発を経験後、幼稚園、赤ちゃん支援施設の調理師を経て、子どもの食育スクール「青空キッチン」を開校。食育講座・イベント講師、レシピ提案、コラム執筆など多方面で活躍中。
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