ペットと一緒に暮らすために 知っておきたいこと 子どもと動物のふれあい|ともに育つ・育む
ペットと子どもを一緒に育てたいけれど、 衛生的に大丈夫? 子どもに与える影響は? そんなママの疑問や不安を、獣医の奥田先生にお伺いしました。
ペットと赤ちゃん 好ましい距離感とは?
現在ペットと暮らしている、または検討中のご家庭では、赤ちゃんや小さな子どもと動物のふれあい方、距離感など、ママにとって気になるところだと思います。まず、ペットと赤ちゃんが同じ部屋で過ごすことに関しては、問題ありません。ただ、赤ちゃんも動物も、基本的には怖がりです。まだお互いの距離感がつかめていない赤ちゃんと動物を2人きりにはしないようにしましょう。そして、お互いがストレスになるような、過度な接触をしないように見守ってあげましょう。
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ペットが子どもを傷つけてしまうことや、感染症を防ぐための方法は?
ペットが故意にお子さんを傷つけるようなことをしようとはしません。しかし、赤ちゃんがペットと遊んでいるつもりでも、ペットにとっては嫌なこともあるかもしれません。赤ちゃんや子どもの性格、ペットの性格にもよりますが、お互いが嫌がるようなことをさせないように注意しましょう。
感染症については、「手洗い・うがい・掃除」をしっかり行うこと。これを守っていれば大丈夫です。お子さんはもちろんですが、ペットの健康状態にも気を配ってあげて下さい。
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動物アレルギーについて教えてください!
●Q.インコやオウムなど鳥でもアレルギーが出ると聞きました。あまり一般的ではないようですが、発症率は低いのでしょうか?またどんな症状でしょうか?
A.インコやオウムなどを飼っている方がそれほど多くはないので、発症率が高いか、低いかという判断をすることは難しいですが、アレルギー症状が出る方はいらっしゃいます。
●Q.イ生まれた時から犬や猫と暮らしている子どもは、アレルギーになりにくいと聞いたことがあります。本当でしょうか?もし本当なら理由は?
A.幼い頃から接することで、アレルギーになりにくくなることもあります。ただ、花粉症と同じで突然なってしまうこともあるので注意して下さい。理由はアレルゲンとの接触の問題です。
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赤ちゃん(子ども)とペットが仲良く暮らすために大切なことや一緒に育つことのメリットは?
ペットを飼いたいけれど、アレルギーや衛生面などで尻込みしてしまう親御さんもおられると思います。子どもが自分でペットのお世話をできるようになってから…とお考えの方もおられるでしょう。ペットを飼うタイミングは、ご家庭それぞれの事情があると思いますが、ペットを飼うことで得られるメリットはたくさんあります。まず、命の大切さを知れること。そして、ペットと触れ合うことで、優しい気持ちが育まれること。お子さんが大きくなってくると一緒にお世話をすることで、「一つの命を育てる」という責任感も生まれます。また、お子さんが成長していく中で、いずれ反抗期が訪れます。そんな時も、ペットがいることで家族の会話が増えたり、けんかの時に緩衝役になってくれたり、家族の絆を深める役割を果たしてくれることもあるでしょう。
ペットと赤ちゃんや子ども、そして家族みんなで仲良く暮らすために一番大切なこと。それは、ママや保護者の方が赤ちゃんとペット、ともに愛情を持って平等に接してあげることだと思います。
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日本の主なペットの飼育率
現在飼育しているペット
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教えてくれたのは…
株式会社WOLVES Hand 大阪動物医療センター 獣医 奥田皐耶 さん
麻布大学獣医学科卒業。卒業後は大阪動物医療センターに勤務し、犬や猫を中心にさまざまな動物の治療を担当。最新技術による治療や他院との連携を積極的に行い、これまでにない高度医療の提供を目指している。